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ガザで大規模紛争

イスラエル南西部の地中海に面したガザ地区。ここはハマスが実効支配しています。このガザ地区からイスラエル南部に向けて陸海空の三方面から攻撃が始まりました。10月7日土曜朝のことです。

 

今までに幾度かの中東戦争、そして武力衝突を繰りかえしながら、イスラエルは建国以来75年間、この地域に存在し続けてきました。75年前までは、この地はパレスチナ人が住んでいた土地で、そこに戦後、ユダヤ人が突然、大量に入植してイスラエル建国となりました。

 

パレスチナ人はイスラエル人に追いたてられ、現在、ガザ地区にひしめき合うように住んでいます。彼らには檻にいるような状態がずっと続いてきました。国際社会も米国を中心にイスラエルに同情し、パレスチナ人については無視。

 

今回のハマス部隊に補給線があるとは思えず、戦うだけ戦ってその場で斃れるという、言わば、特攻です。そこまでハマスは追いつめられているのに、国際社会はパレスチナ人の生活状態についてこれまであまりにも無関心でした。

 

イスラエルのネタニヤフ首相は「長くて困難な戦争が始まる」と戦争状態を宣言しました。イスラエル人には今回のハマス攻撃がインティファーダとは全く次元が違うものだとすぐに認識したのでしょう。

 

ウクライナ戦争の出口も見えない中、中東紛争が勃発しました。世界情勢は今後、非常に不安定になります。株価油価にも注意を払いましょう。