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ウクライナ戦争は早く停戦すべし

ウクライナ戦争が始まってから2年になろうとしています。ロシア兵、ウクライナ兵の犠牲は数えきれません。欧米メディアは当初、経済制裁効果でロシアがすぐに負けると予想していました。

 

プーチン大統領はそこまで愚かでなかったようで、エネルギー、食料、武器を自給自足できるロシアは地力を発揮。欧米が束になってウクライナを支援しても、ロシアはびくともせず、ウクライナの国土を2割占領し続けたままです。

 

ゼレンスキー大統領が言うように、ウクライナが徹底抗戦し続ければ、ウクライナは国土2割どころか、4割、6割と奪われていくでしょう。ロシアの思想家でプーチンのブレーンとも言われるドゥーギンは「ウクライナ戦争後ウクライナという国は消滅しているだろう」と言いましたが、徐々にそうなりつつあります。

 

国際社会は弱肉強食で、国際法や国際機関があっても、しょせんは強国が自国イデオロギーを弱国に押しつけるだけの場所。ロシアとウクライナでは、最初からウクライナに勝ち目はありません。ロシアは世界一の核保有国ですから、欧米といえども簡単に手だしできません。

 

地政学から見れば、ウクライナはロシアにとって必ず自陣営にとどめておきたい場所。NATO東進により、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアまでNATO加盟となり、ウクライナもそうなれば、ロシアはNATOと国境線を接することになります。ロシアが許すはずありません。

 

憂慮すべきは欧米がロシアを排除し続けているうちに、中露が接近しつつあることです。中露接近は日米外交にとって非常なマイナス。ウクライナ戦争は早く停戦すべきです。