日経平均が35年ぶりに最高値を更新して4万円台に到達しました。日本金融史では歴史的と言っていいでしょう。思えばバブル期に3万9000円台を付けて以来、日本経済は低迷に沈み、失われた平成30年と呼ばれました。
株高背景にはコロナ期に実施された100兆円と言われる財政出動があります。100兆円もの財政出動は財政規律の観点から、通常なら財務省の認可が得られないはずですが、コロナ期という非常事態のせいで特例として認められました。
政府から多くの給付金や補助金が市中に流れ、その資金が資産市場に向かって株高となりました。大都市圏地価も上昇しています。
言い方を変えれば、今回の株高は経済活動が活発になったからというより、政府資金が資産市場に流れたから発生したと見ることが正しいでしょう。多くの国民にとって株高は他人事です。
100兆円の財政出動によっても日本財政はびくともせず、数年来言われてきた日本国債破綻が無意味だったことが、今さらながら証明されました。今後はコロナ期でなくても財政出動を積極的に続け、資産市場の資金を市中に流通させることが課題です。
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