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欧州で保守勢力躍進

今月行われた欧州議会選挙。フランスの国民連合やドイツのための選択肢など、これまで極右と呼ばれてきた保守勢力が躍進しました。イタリアの同胞も議席を伸ばし、この傾向は各国共通と見ていいでしょう。

 

背景には移民問題があります。欧州各国は多くの移民を抱え、欧州人と移民との間でさまざまなトラブルが起きています。移民の多くはイスラム教徒で、キリスト教文明とイスラム教文明が衝突している形です。

 

宗教や文化が違う者が共存することは簡単ではありません。数が増えてくると、よけいにそうです。欧州各国は人口1~2割の移民を抱え、その問題に頭を悩ませているわけです。移民制限を主張する保守勢力が支持されて当たり前でしょう。

 

フランスの国民連合は30%以上の得票を達成し、2位の勢力にダブルスコア。それだけフランスで移民問題が深刻化していることを表しています。

 

日本は今、周回遅れで移民を受けいれようとしています。欧州保守勢力の躍進は、移民問題がどれほど社会を歪め、混乱させるかを教えてくれています。日本の取りうる道は明らかでしょう。